大切な資材や製品、設備をサビから守る。梅雨本番を迎える前にやっておきたい、工場内の防錆管理のポイントを解説します。
日本特有の「梅雨」の季節がやってきました。
製造業、特に金属加工に関わる工場にとって、この時期の最大の天敵が「湿気によるサビ(腐食)」です。
せっかく高精度に加工した金属部品や、仕入れたばかりの鋼材が、梅雨の湿気で一晩のうちに赤サビを吹いてしまった……。そんな経験を持つ工場管理担当者様も少なくないのではないでしょうか。
今回は、精密板金や製缶、溶接を手掛ける「金属のプロ」である岩本工業が、工場内で実践している防錆対策と、今すぐできるチェックポイントを分かりやすくご紹介します
1. なぜ梅雨時期にサビが急増するのか?(結露の恐怖)
サビは、金属の表面に「水分」と「酸素」が同時に存在することで発生する化学反応です。特に梅雨時期に警戒すべきなのが「結露(けつろ)」です。
- 温度差による結露
夜間に冷え切った工場内の鋼材や機械に、日中の暖かく湿った空気が触れることで、金属表面に目に見えない微細な水滴(結露)が発生します。 - 鹿児島ならではの塩害
鹿児島特有の潮風に含まれる塩分は、水分を吸収しやすく、サビの進行をさらに加速させる触媒となります。
室内の換気や空調が不十分だと、工場全体が「サビの温床」になってしまうリスクがあります。
2. 工場で今すぐ実践できる4つの防錆対策
岩本工業でも徹底している、梅雨時期の製品・資材を守るための基本対策です。
① 金属を「床(コンクリート)」に直接置かない
コンクリートの床は、地中からの湿気を吸い上げて放出しています。鋼材や加工途中の仕掛品を床に直置きすると、接地面から一気にサビが広がります。
必ず木製やプラスチック製のパレットの上に置き、床から距離を取ることが鉄則です。
② 防錆油(ぼうせいゆ)の適切な塗布と管理
加工後の素地(製品の表面が露出した状態)の金属は、非常にサビやすい状態です。
- 指の汗(塩分や酸)がつくだけでもサビるため、作業時は手袋を着用する。
- 工程間に時間が空く場合は、速乾性の防錆スプレーや防錆油を均一に塗布する。
- 出荷前には、防錆紙(気化性防錆紙)で梱包する。
③ 工場内の「空気のよどみ」をなくす
湿気は工場の隅や、物の隙間など「空気が停滞する場所」に溜まります。大型の工場扇(扇風機)を回して空気を通わせる、雨の日は窓を閉めて除湿機を稼働させるなど、工場内の湿度をコントロールすることが重要です。
④ 材料の「先入れ先出し」を徹底する
長期間保管されている鋼材ほど、サビのリスクが高まります。資材置き場の整理整頓を徹底し、古い材料から順番に使用する仕組み(5S活動の徹底)が、結果として最大の防錆対策になります。
3. サビに強い製品づくりを。岩本工業の表面処理ネットワーク
どんなに工場内で対策をしても、納品後に屋外で使用される製品などは、素材そのものの防錆力や「表面処理」が命になります。
岩本工業では、サビに強いステンレス(SUS)加工やアルミ加工のノウハウが豊富なだけでなく、信頼できるパートナー企業との連携により、製品の用途に合わせた最適な表面処理をご提案しています。
- 各種メッキ処理(三価クロメート、ニッケルメッキなど)
- カチオン電着塗装・粉体塗装(耐食性に優れた強固な塗膜)
- 溶融亜鉛メッキ(どぶづけ)(大型製缶物や屋外構造物のサビ対策)
「設計段階からサビにくい構造にしたい」「梅雨時期でも品質が安定した加工先を探している」という企業様は、ぜひ岩本工業へご相談ください。
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